ノコギリヤシの抽出方法、超臨界抽出法とは
ノコギリヤシの抽出法は大きく分けて2つあります。
1つはアルコールやオイルを使う方法、もう1つは超臨界抽出法です。
超臨界抽出法が開発される前は、乾燥させたノコギリヤシの実をアルコールやオイルに浸して、成分を抽出していました。
しかし、この方法は加熱する事により有効成分が失われ、不純物も混ざりやすいのです。
また、酸化するので添加物も必要とします。
超臨界抽出法は、二酸化炭素を使って抽出します。
気体に圧力をかけると液体になりますが、一定の温度以上では液化しません。
それを臨界といいます。
さらに臨界温度、圧力を超えると、気体でも液体でもない流体が出来ます。
これが超臨界であり、成分を溶かし出す性質を持っているのです。
コーヒーからカフェインを取り出してノンカフェインにする等、様々なものに応用されています。
超臨界に達する温度は、物質によって違います。
二酸化炭素の臨界温度は約30度で、ノコギリヤシの成分を破壊する事なく抽出出来ます。
不純物も混ざらず、溶剤が残る事もありません。
いくつかのノコギリヤシサプリは超臨界抽出法を謳っていますが、抽出法が明記されていないものも多くあります。
超臨界抽出法はイタリアのメーカーが開発し、特許を取得したものですが、最新の抽出法を使っていても、必ずしも高額なわけではありません。
ノコギリヤシの含有量、他の成分の割合、用途によって違ってきますので、同じような値段だったら、超臨界抽出法のサプリを選んだ方がよいでしょう。