ノコギリヤシは女性泌尿器のトラブルに向くのか
ノコギリヤシのエキスやサプリメントは男性向け、と認識されている方は多いでしょう。
事実ノコギリヤシは、前立腺肥大症の改善や、抜け毛薄毛の予防に効果があります。
男性ホルモンに働きかける酵素、5αリダクターゼを抑えるのです。
結果、中高年男性が気にする薄毛や体臭、男性泌尿器の病気予防に大きく作用します。
では女性の泌尿器にはどうなのでしょうか。
結論からいいますと、女性の泌尿器問題にもノコギリヤシは力を発揮します。
ノコギリヤシの原産国、アメリカ南西部では昔から男女共ノコギリヤシを摂取して来ました。
女性の体の中にも男性ホルモンは存在しますが、更年期に入る40~50代の女性は、女性ホルモンの分泌が急激に減少しますので、男性ホルモンが体内的に多くなるのです。
女性の代表的な泌尿器系の症状、神経性頻尿(神経因性膀胱炎)は、精神的なストレスがホルモンバランスを崩すことにより起こる症状です。
女性ホルモンの減少に合わせて男性ホルモンも抑えられれば、ホルモンバランスが崩れずにすみますので、この神経性頻尿や男性同様に薄毛の予防も出来ます。
また女性の場合はホルモンバランスを整えることにより、朝の爽快感を実感したり、倦怠感の回避をしたり、肌艶が良くなったりなど効果が実証されています。
では積極的にノコギリヤシを摂取するべきなのでしょうか。
問題はやはりホルモンバランスなのです。
男性ホルモンは薄毛などを起こす反面、骨や筋肉、血液を作る働きや、動脈硬化の予防、さらには認知機能の向上などに役立っています。
ですから男性ホルモンを抑え過ぎてしまうと、正しく新陳代謝は行われませんし、集中力や好奇心の低下が起こります。
うつや認知症などを発症しやすくなる、精神面でのマイナス点も挙げられています。
もちろん摂取するのが中高年ではなく、育ち盛りや妊娠をしている時ですと、成長期の体や赤ちゃんの体組織が正しく作られず大変なことになります。
摂取する時期、また植物由来の成分ですのでアレルギーの有無をよく確認した上で、ノコギリヤシを摂取するようにしましょう。