ノコギリヤシってハーブなの?
ノコギリヤシとは、主に北米南東部に生息している、ヤシ科のハーブの一種を指します。
細かく鋭いとげに覆われ、45センチメートル~1メートルにもなる、大きなノコギリ状の葉が広がっています。
夏には小さな花を咲かせ、冬の初めに2~3センチメートル程の濃い赤い色の果実をつけます。
この果実には油性物質が多く含まれており、食用や薬用以外に燃料用としても、用いられています。
ノコギリヤシの果実は、古代から男性の強壮や鎮静、利尿効果がある果実といわれていて、現代では前立腺肥大などの泌尿器系疾患の改善が期待されています。
また抗炎症作用もあるため、前立腺の炎症を抑える効果も期待されている果物です。
このノコギリヤシは、別名ソウパルメットともよばれ、ハーブティーとしても販売されています。
日本では男性向けというイメージが強くありますが、女性にも有効な作用もあります。
ストレスなどによる、女性の男性ホルモン分泌が増えることで起こる症状が緩和され、女性らしい体つくり、美肌や生理不順の改善などに役立つともいわれています。
ハーブの一種ということで、ハーブティとして手軽に摂取できる成分。
ただし何事も過剰摂取は控えるべきです。
体が対応できる一定量以上を摂取してしまうと、男性ホルモンの過剰増加を引き起こすリスクもあります。
特に妊娠中、授乳中の方や、お子さまへの利用は避けた方が良いでしょう。
また、医薬品を服用中の方やホルモン療法を受けている方は、医療機関で相談してから摂取してください。